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古希を迎えた三人が観客数限定の会場から生配信ライブを敢行。一年半ぶりに顔を合わせたといいながらそこは旧知の間柄、リハーサルから意気込みも息の合い方も一方ならぬ歳月を重ねてきたことを伺わせる。
当日、配信ライブで画面から伝わる三人の空気感が、おそらく会場で味わっている人と寸分たがわぬとまでは言わないが、概ね画面いっぱいにその雰囲気を漂わせ、酔わせてくれた。
三人で作った「Clean Ever Greenのテーマ」に始まり、鈴木の「眠らないで」山木の「RAOJIN」佐々木の「人生の缶詰」と続く合間も、互いの伴奏やコーラスは無論の事、和やかなMCが飛び交い、三人の世界に引き込まれる。
古希と一口に言っても年老いた人が昔はよかったと懐古趣味に浸るのとは訳が違う。
それぞれが来し方を振り返り、出会いや70年代、触れてきた音楽、楽器、曲作りから酒、ギャンブル等々、話題は尽きない。
「竹田の子守歌」「真冬の帰り道」「Don’t Think Twice, It’s All Right」など懐かしい歌を聞かせてくれるかと思えば、「時流」「元気です」「春雷」とそれぞれの持ち歌では現役ぶりを見せつけ、“古希の若さ”を思い知らされる。
この三人、自分たちで「ありそうでないこの組み合わせ」と言いながら、「30数年3人でやってきて、3人でいることが励みになる、特別70だからってこともないが、また来年も頑張ろうと思えるのはやはり今日だね。」と来し方を振り返るだけでなく、行く末をちゃんと見据えている。
最後は再び「Clean Ever Greenのテーマ」で締めくくった。
「記憶に残るステージ」と言ったのは鈴木だったか、それはこちらにしても同じこと。 抜け感の心地良さ、風通しの良いステージ、きっと喜寿だろうと米寿だろうとこの空気感は変わらないだろう。
(写真は向かって左から鈴木一平、山木康世、佐々木幸男)
(音楽ジャーナリスト 内記 章)
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