北の地で行われる様々なプロモーションをサポートする新コンテンツです。
第121回:大江裕
大阪府岸和田市出身、35才。2007年2月18日に放送のTBS系「さんまのSUPERからくりTV」のコーナー企画「全国かえうた甲子園」に大阪代表で出場、平成生まれの高校生でありながら演歌好き、敬語で話す礼儀正しいキャラクターで「演歌高校生」として注目を浴び、その後も同番組で「演歌浪人」「演歌一般人」と紹介され、安住紳一郎の勧めでデモテープを送った北島音楽事務所の目に留まり、「神様」と崇め、師と仰ぐ北島三郎氏がペンネーム原譲二名義で作曲したシングル「のろま大将」で2009年に北島ファミリーの一員として幸運なデビューを果たす。2018年からは北山たけしと「北島兄弟」を結成、ソロと並行して活動を開始。 第60回輝く!日本レコード大賞の企画賞を受賞。師匠北島三郎氏とともに第69回NHK紅白歌合戦にも特別枠で出演。昨年デビュー15周年を迎え、デビュー時から在籍した北島音楽事務所から巣立ち、その第1歩ともなる新曲「北海ながれ歌」を2024年11月6日発売、HBCテレビ『大江裕の北海道湯るり旅』という番組が不定期ながら3月より始まり、北海道方面での活動が増え、北海道からの大ヒットに向け、精力的に活動中である。
第120回:秋山涼子
東京都出身、幼少期から歌が大好きで小学生の頃にテレビのちびっ子歌合戦に出場し優勝など賞を総なめし、フジテレビの「紅白ちびっこ歌合戦」の第1回のグランドチャンピオンにも輝いている。1988年5月 「恋港」でアポロンより念願のデビューを果たし、その後は徳間ジャパン、ホリデージャパンを経て、2012年テイチク移籍。2020年1月に放送されたテレビ東京「家、ついて行ってイイですか?」に登場し"崖っぷち演歌歌手" として話題になり、放送後は仕事が3倍になった。「海峡なみだ雪」「終着…雪の根室線」「襟裳風岬」、前作の35周年記念曲「春待つ女」に続き、2024年11月20日、1年ぶり新たなスタートともなる新曲「サロマの湖(うみ)」(作曲:秋山本人、作詞:円 香乃、編曲:伊戸のりお)をリリース、北海道シリーズは5弾目となる。新曲は愛した人と別れて一人になったが、間違いだったと気づき、北の町まで愛を取り戻しにくる一人の女性の熱い想いを描いた佳曲で、飛躍の大ヒットへとお馴染みとなった、本人の写真をラッピングした”涼子号”で全国を駆け巡り、精力的なキャンペーンを展開中。
第119回:山口ひろみ
大阪出身、母親と伯母は加茂川かもめ・ちどり。祖父祖母も浪曲師で漫才もやっていた芸能一家に育つ。立命館大学在学中に北島三郎の弟子となり、2002年5月22日、テイチクエンタテインメントより「いぶし銀」でデビュー、「その名はこゆき」、「小雪のひとりごと」など札幌を舞台とした曲も多く、道内での人気・知名度は共に高い。昨春22年にわたって所属していた北島音楽事務所から“のれん分け”という形で独立。独立後に初リリースとなった好評の前作「三井の晩鐘」に続き、2024年7月17日には勝負作とも言える「恋問海岸」を発売、新曲では北海道の釧路と白糠町の間にある太平洋が一望でき、映画「ハナミズキ」や「僕等がいた」のロケ地としても有名な場所 "恋問海岸" を舞台に、切ない女ごころを歌っている。発売日に作詞の麻こよみ氏と訪れた白糠町で新曲の発売記念コンサートが開催され、北海道しらぬか応援大使も任命された。現在、更なるヒットへと精力的にキャンペーンを展開中。
第118回:若山かずさ
千葉県出身。1984年4月21日「別れ愛」でコロムビアからデビュー、その年の横浜音楽祭審査員特別賞を受賞。そしてデビュー7年目となる1991年にリリースした「しのび傘」が大ヒットし、この年『日本コロムビアヒット賞』を初めて受賞。また『歌うヘッドライト』で初パーソナリティーを勤め、ドライバーのアイドルとなる。その後も周年記念作をはじめ、毎年コンスタントにCDをリリース、その間に何度も『日本コロムビアヒット賞』受賞と、着実な歌手活動を歩んできている。昨年2023年8月30日に発売した 40周年記念曲「木更津みれん」に続き、2024年10月22日には、キャッチ―かつ愛嬌のある歌詞が印象的で、明るく温かなメロディが特徴的な、シングル52枚目となる新曲「私きれいでしょ」(作詩:片桐ひと葉、作曲:幸斉たけし、編曲:石倉重信)を発売、10月23日には木更津ワシントンホテルで盛大な新曲発表会が行われた。12月22日に札幌・平岸のDARUMA Hallで山崎ていじとのジョイント・コンサートが開催される。
第117回:真田ナオキ
埼玉県出身、34才。2011年3月に起きた東日本大震災で、歌手による被災地訪問に心を動かされ歌手への道を決断。2015年、後の師匠となる吉幾三を前にして歌う千載一遇のチャンスをつかみ、2016年4月「れい子」(作詞・作曲:吉幾三)でデビュー、2018年9月に出した「酔いのブルース」がオリコン演歌・歌謡ランキング5位に初登場。2019年にテイチクレコードへ移籍し、翌2020年1月22日にメジャー移籍第1弾シングルとしてリリースした「恵比寿」が大ヒットとなり、第62回レコード大賞最優秀新人賞を受賞する。続く第2弾「本気で惚れた」、第3弾「渋谷で…どう?」、2023年4月にリリース「酔えねぇよ」と連続ヒット、そして2024年5月22日に師匠、吉幾三の手になる「246」を発売し、好調なセールスを見せる中、11月20日には、7月7日に行われた、日経ホールでのライブ音源とカバー曲を組み合わせたアルバム「真田ナオキの世界Vol.2~ライブ&カバーズ~」もリリース、更なるステージへと現在、精力的にキャンペーンを全国展開中。
第116回:伊達悠太
北海道伊達市出身、36才。2012年9月5日に千昌夫プロデュース作品「望郷赤とんぼ」でデビュー。演歌からムード歌謡曲まで幅広いジャンルのレパートリーで歌手活動を続けてきた。2017年7月19日「聞かせてください」で満を持して再デビューを果たし、その後もコンスタントにCDリリースを続け、前々作「涙のララバイ」、前作「土砂降りの雨だから」に続き、2024年8月28日、期待の新曲「サバイバル・レイディー」を発売。全2作と同じ作詞:朝比奈京仔、作曲:杉本眞人の作品でノリノリのアップテンポナンバー。今回、カップリングを変えて自身初の2形態シングルをリリース(黒盤Ⅽ/W「愛の歌をバラードと呼ぶなら」、赤盤Ⅽ/W「純愛(じゅんな)」)。セルフプロデュースのジャケット写真も話題となっており、“歌謡界のファッションリーダー”という新たなキャラクターを確立させているだけに衣装もかなり気合が入っている。新曲は早くも高反響を呼んでおり、更なるヒットに向け全国各地で精力的なキャンペーン展開中。BSトゥエルビ「ハッピーミュージック」(毎土曜5:30~同6:00)でMCを務める。
第115回:東京力車
日本のみならず海外からも多くの観光客が集まる街、浅草で一際、笑顔で活気のある声を張りながら、人力車にて観光案内をする現役俥夫で結成したユニット。『和』を基調とした心を揺さぶるサウンドとアクロバティックなステージパフォーマンスで男前な姿が話題となり、TV・ラジオ・イベント等に多数出演し、大きな反響を呼ぶ。2020年テイチクレコードへの移籍発表。同年11月18日移籍第1弾 両A面シングル「天下御免の伊達男 / 絆〜仲間へ〜」、翌2021年8月18日「ニビイロトーキョー ~チャンチキおけさ~」、2022年7月20日「Sole!~おまんた囃子~」、そして2023年7月19日「握手をしよう~世界の国からこんにちは~」と続いた三波春夫三部作を終え、2024年8月21日に新たな一歩をスタートする新曲「涙ひとしずく」をリリース、作曲は徳久広司、作詞は純烈のリーダー酒井一圭が初めてアーティストに提供した作品で、オリコン演歌・歌謡ランキング1位に初登場した。
先日、メンバーの白上一成、田井裕一、石橋拓也の3人がキャンペーンで札幌を訪れ、新曲に掛ける思いを聞かせてくれた。
第114回:松原健之
静岡県出身、44才。22歳の時、劇団前進座の舞台「旅の終りに」のオーディションで、原作・脚本の五木寛之に歌手を目指す青年役に抜擢される。これが縁で2005年9月21日に五木寛之:作詞、弦哲也:作曲による「金沢望郷歌」で念願のメジャーデビュー。その後もコンスタントにCDリリース、歌謡番組出演やコンサート活動を続け、奇跡のクリスタルボイスと呼ばれる高音と歌唱力に加えて、飾らない温かみのある人柄が多くの歌謡ファンから愛されている。とりわけ北海道では自らパーソナリティを務めるSTVラジオ「松原健之 歌をあなたに」も長期間にわたって放送されており、北海道での支持は高い。好評の前作「カサブランカ」に続き、2024年6月19日に新曲「金沢望郷歌2024」をリリース、同曲は松原の原点であるデビュー曲「金沢望郷歌」の新バージョンで、透明感あふれる歌声に19年の深みと人間味がより加わった作品に仕上がっている。10月17日(木)、札幌cube garden で、ギター弾語りを中心とした【トーク&ライブ松原健之 トーク&ライブ2024】(開場/開演13:30 / 14:00)が開催。
第113回:戸子台ふみや
札幌出身、25歳。小学3年生の時、祖父の経営する会社の記念パーティーにおいて『細川たかし』氏の目の前で弟と共に「北酒場」を歌ったことがきっかけで演歌を歌うようになる。「NHKのど自慢」「THE カラオケ★バトル U-18春の歌うま甲子園」「THE カラオケ★バトル 全日本大学生選手権」といったTV番組に加え、アマチュアながら様々なイベントにも多数出演。2020年5月13日、20才の若さで王道路地裏演歌「泥酔い酒」で念願の歌手デビューを果たす。その後も2022年1月22日「星空のむこう側」、2023年2月15日「あぁ…しょっぱいなぁ」とコンスタントな新曲リリースに加え、TV出演も全国放送のNHK「BS日本のうた」に6度の出場、またフジTV「オールスター合唱バトル」に演歌合唱団の1人として2年連続出演を果たすなど、確実に人気・知名度も上昇中。そして2024年3月6日、デビュー4年目で4枚目のシングル、初の女歌に挑戦した新曲「晩秋本線」をリリース(作家は全て作詞:円香乃、作曲:岡千秋、編曲:伊戸のりお)。現在、更なるヒットに向けて道内はもとより全国規模で精力的なプロモーションを展開。現在、「大木あつしと戸子台ふみやのここ一番の歌謡曲」(テレビ埼玉など)、「歌謡最前線」(BS12 トゥエルビ)でTVのMCとしてレギュラー出演中。
第112回:男石宜隆
兵庫県神戸市出身。2012年に自作の「貴船川恋歌」でCDデビュー。2016年9月21日テイチクレコードより「大阪泣かせ雨」で待望のメジャーデビューを果たす。2017年大阪シリーズ第2弾「大阪ひとり酒」、2018年同シリーズ第3弾「大阪みれん花」をリリース、そして2019年「閨の月影」、2020年「竹の花」、2022年「那智の恋滝」とコンスタントにシングルを発売してきた、昨年8月23日に、彼の真骨頂でもあるドラマティック歌謡の新曲「六つの花」、アルバム「THE BEST」を同時発売。そして今年8月21日、"秋の長雨"を指す秋霖(しゅうりん)をタイトルに冠した新曲「秋霖」(作詞:円香乃 作曲:大谷明裕 編曲:伊戸のりお)をリリース、逢う事の叶わない人への想いを歌った歌謡バラード作品で新境地を開いた。カップリング「紅花の恋」は、"ドラマティック歌謡" の流れを踏襲した歌謡演歌で、ファンから高い支持を集める「恋の川」のアコースティックVer.も収録されている。2024年2月、「新・BS日本のうた」初出演、同年8月に2回目の出演も果たす。全国的なメディア露出に加え、更なるヒットを目指しキャンペーンも精力的に展開中。
第111回:走裕介
網走市出身。農家の長男に生まれ、オホーツク海と知床の連山を一望環境で育つ。中学時代からバンド活動を行い、地元を中心に活動。高校卒業後は実家の農業や漁師などに従事していたが1997年NHK-BS「日本縦断カラオケ道場」で優勝。これをきっかけに歌を録音したテープを船村先生に送付。1999年7月5日より船村氏の仕事場、楽想館にて内弟子生活を始め、船村氏の付き人として勉強を重ねる。足掛け10年の内弟子修行を経て、2009年4月1日、コロムビアレコードより恩師・船村徹作曲の「流氷の駅 」で念願のデビューを果たす。その後も着実に実績を重ね、19枚のシングルと3枚の企画シングルを発売。2018年にはデビュー10周年を迎え、翌2021年9月には第48回日本歌手協会最優秀歌唱賞を受賞し、15周年の2023年は4月1日のデビュー日に地元網走市でコンサートも開催した。好評の前作「釧網本線」に続き、2024年4月17日に、作詩に松井五郎、作編曲には蔦将包を迎え、ひとつの雫が流れ流れた末に大河へと成長していく、そんなひたむきに前に進み続ける生き様を描いた、シングル20枚目となる期待の新曲「雫」を発売、現在、精力的なキャンペーン活動を展開中。9月28日(土)札幌共済ホールでコンサートが開催される。
第110回:オホーツク太郎
北海道紋別郡湧別町出身。アイスクリーム製造業と劇場「湧楽座」を営む事業主の長男として生まれ、大学進学と同時に上京。小沢昭一主宰の劇団「芸能座」第四期研究生となり俳優修行を始める。いくつかの大きな舞台を経験した後、シンガーソングライターに転向。1983年、第3回浅草アマチュア音楽祭に出場し、フォークロック部門でグランプリを獲得。栄光の道が開けたかに見えたが、結局夢破れ、帰郷。1989年、父親の急逝により家業を引き継ぎ、新たに手掛けた製塩事業で道が開き始め、閉鎖していた劇場「湧楽座」を再興。落語・講談の芸を磨きつつ、楽曲作りの再開と共に、音楽での公演も本格化する。2013年に作詞家:門谷憲二氏と出会い、「オホーツク太郎」の芸名を授かり、2016年、演歌歌手としてデビュー。2017年1月、第16代オホーツク観光大使に任命される。その後、多彩な作品をコンスタントにリリースする一方、自身の手掛ける「オホーツク塩」とそれを使用した「オホーツクの塩ラーメン」が全国的に大ブレイク。2024年4月17日、自ら書き下ろした「柘榴坂(ざくろざか)」をリリース。7月11日には札幌市民交流プラザ・クリエイティブスタジオで「オホーツク太郎ライブ2024 SAPPORO」を開催。
第109回:小山雄大
札幌市出身、21歳。2歳の頃からTVで流れる氷川きよしの曲を聴いて歌い始め、2008年、4歳の時に本格的に民謡を習い始めて小学二年生からは三味線も弾き始める。2009年、2011年、2015年には道南口説節全国大会の幼年の部、少年一部、少年二部でそれぞれ優勝とタイトルを総ナメに。また2012年、2015年には全大阪民謡ジュニアフェスティバル全国大会にて第二部、第三部で優勝するなど様々な賞を受賞。2014年にテレビ東京カラオケバトル、加えて2015年にはNHKのど自慢出場などテレビ番組の出演も増えていく。中学卒業と同時に歌手を目指し母親と一緒に上京、2016年から作曲家・弦哲也の元でレッスンを受けて歌唱力が大幅に向上し、未完成ながら実力と個性を兼ね備えた唯一無二の歌手へと成長を遂げる。同年、「NHKのど自慢」チャンピオン大会において、氷川きよしの「獅子」を歌いグランドチャンピオンに輝く。2024年4月10日、‘全国民の孫、北の大地からやってきたマジックボイス’というキャッチフレーズで、恩師・弦哲也氏作曲「道南恋しや」で念願のデビューを果たした。その“マジックボイス"と呼ばれる伸びのある高音の歌唱は早くも話題を呼んでおり、現在全国各地で勢力的なキャンペーンを展開中。
第108回:杜このみ
札幌出身。幼少より音楽に興味を持ち、江差追分を中心に北海道民謡を学。小学6年生で江差追分全国大会少年の部で当時史上最年少優勝を果たし、以来数々の大会で優勝を重ねる。NHKの番組出演をきっかけに、細川たかしに見出され師事。平成23年には小路流民謡道師範の称号を受ける。2014年5月22日『三味線わたり鳥』で念願のデビューを果たし、同曲で「第55回 輝く!日本レコード大賞」の新人賞も受賞した。その後もコンスタントにCDリリースを続け、2020年7月に大相撲力士の髙安晃と結婚。2021年に第1子女児、2022年に第2子男児を出産。昨年2023年6月21日、10枚目シングルとなる、デビュー10周年記念曲「葦風峠」をリリース。好評の前作に続き、2024年7月17日、新たなスタートとなる新曲、霧に包まれた情景を心模様に重ねた深い味わいの「夕霧港」(作詞:円 香乃 / 作曲:岡 千秋 / 編曲:南郷達也)を発売、全国各地で精力的なキャンペーンを展開中。6月6日、札幌「音楽処」で新曲発売記念インストア・ライブを催し、9月2日(月)には札幌・カナモトホールで細川たかし一門!北の大地 熱唱コンサートが昼夜2回公演で開催される。
ご挨拶 メディア工房:オフィスナイキのwebサイトをご閲覧いただきまして有難うございます。代表の内記章です。
このwebサイトでは弊社の成り立ちなどをご紹介、業務内容・発売中の書籍ご案内など、音楽ジャーナリストとしてのコンテンツをお届けしています。
40年以上に渡って音楽産業に従事、2006年札幌でオフィス・ナイキを設立し、音楽ジャーナリストとして新聞・雑誌連載を始め、テレビ・ラジオへのレギュラー出演や、 音楽学校講師のほか、オーディション・コンテスト等の審査員、各種コーディネイトやプロモーション等、お陰さまで多方面の業務をいただいております。
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■CDシングル
Kis-My-Ft2「Curtain call」2025年1月8日(JWCD-98673)
ひとことで言ってセクシー。まるで映画のワンシーンのように夢と現実のはざまを漂う、捉えどころのない恋のかけひきを仕掛けられているみたいだ。聞いているうちにいつのまにかスリリングな展開に引き込まれ、虜になっている。キスマイが大人の魅力で攻めてくる、これまでとは一味違うナンバー。
■CDアルバム
秋元順子「ハンサム・レディ ~カバーコレクション~」2024年12月25日(KICX-1188)
大人の歌を大人の歌い方で表現できる、大人の歌手、というのが秋元順子のイメージであるが、デビュー20周年を飾るこのアルバムは、古今東西のスタンダードから懐かしい昭和歌謡まで、シナトラ、フランク永井、裕次郎ら男性ヴォーカルの名作10作品をカバー。しっとり聞きたい一枚である。
■演歌・歌謡曲
福田こうへい「匠~たくみ~」2025年1月1日(KICM-31152)
語りのように歌う、福田こうへい独特の歌唱は、強烈な個性でありオリジナリティとして確立されたものであると思う。詞の一つ一つが教えの様でもあり、悟りの様でもあるのに、押しつけがましいところが全くなく、いつの間にか胸にしみわたっていくのは、彼の歌唱力のなせる技だ。
初冬にしては温かな午後、札幌教育文化会館(小ホール)で、こおり健太コンサート2024が昼夜二公演開催された。~爆笑・唄だより~と銘打たれた昼公演、~熱唱‼泣き節・健太郎節~の夜公演の昼のステージに足を運んでみた。 眩いライトの中緞帳が上がると、深々と頭を下げるこおりの姿が現れる。そのまま1曲目に歌い出したのが、9月11日に出したばかりの最新曲「裏町蛍」、健太お得意の女唄だ。客席からは早くも「新曲だね。」「これ良い曲だよね。」との囁きが交わされている。ファンの間にはすでに浸透済みとみえ、歌い終えたこおりに大きな拍手が降り注いだ。その拍手に応えるかのように威勢よく「夢・種まき音頭」そして「恋は上機嫌」とアップテンポの曲が続くと、客席も手拍子やペンライトを振って明るく華やかなオープニングとなった。 ここで初めて「こんにちはー!」とひときわ大きな声でこおりが元気のよい挨拶、ラジオで鍛えた軽妙なトークで、あっという間に会場を笑いの渦に巻き込んでいく。が、一呼吸おいて、デビュー15周年記念シングル「しろつめ草」を披露すると、客席は静まりじっと聞き入る。かと思えば、どうしてコンサートを水曜日にしたのか、年配層の多い客席を見渡して、「僕のお客さんはね、月曜は大体病院へ行く人が多くて、金曜は買い出しに行く人が多いから、真ん中の水曜にしたんです。」と言うなど、どうやらこのステージは、タイトル通り笑わせ、聞かせの波状攻撃で攻めてくるようだ。 その予想通り、花の歌で綴るオリジナル三曲「山吹の花」「桜の下で」「冬椿」、北海道にちなんだ「礼文宿」と、新曲「裏町蛍」のカップリング「小樽…ひとり旅」を歌ったところで、この日のゲスト、これが笑いの秘密兵器とでも言おうかタブレット純を呼び込んだ。ギタレレを演奏しながら、加藤登紀子の「知床旅情」をこおりと歌うと、しばし一人舞台を務め、一見か細いルックスから、七色の声を操り、歌にトークにものまねにと会場を翻弄する。再び登場したしたこおりと丁々発止のやりとりをするかと思えば、二人で「野に咲く花のように」をデュエットする一幕もあり、タイトルにある“爆笑”の部分をきっちり担っていった。 ひととき抱腹絶倒の波に襲われた客席も、こおりが故郷にちなんで山本譲二の「みちのくひとり旅」を歌うや、またしても聞き入りモードに。そしてそんな空気を和ませるかのように、山本譲二との交流を明かす。先輩からも可愛がられるこおりの人柄がうかがえるエピソードトークに、またしても客席は笑いに包まれる。そこへたたみかけるように「北酒場」「若い二人」「いつでも夢を」「星降る街角」と昭和演歌・歌謡曲のカバーメドレーを歌いながら、客席をまわると、一気に歓声が弾け、手拍子にコーラスも巻き起こる。しまいには回り切れないとみて、すかさずオリジナル「肥後の盆」を歌う間も客席をまわり続け、一人でも多くの観客を喜ばせようと歓声に応え続けた。 興奮さめやらぬ場内に、今度はこおりと親交の深かった日高晤郎作詞、吉幾三作曲の「歩き続けて」を届け、最後は「風の道」で締めくくった。 鳴りやまない拍手に応えて再びステージに現れたこおりが、アンコールに選んだのは「笑顔の宝物」「しあわせの場所」。手拍子や健太コールが響く。真骨頂の女唄ではたっぷり健太節を聞かせ、トークでは思い切り楽しませ、ゲストともども笑わせ、大満足の観客を前に、明るく楽しくこおりらしくステージの幕を閉じた。 見終わっても身体の芯がぽかぽかしているような、心温もるコンサートだった。昼夜二公演とも完売のステージは、来年への期待をいやがうえにも膨らませてくれる。歌も話術もさらに磨きのかかった、こおり健太に会えることを待ち望みながら会場を後にした。
(音楽ジャーナリスト 内記 章)
昨年デビュー15周年を迎え、新たなる第1歩ともいえる新曲「北海ながれ歌」を2024年11月6日発売した大江裕。新曲の舞台になっている北海道を重点地区として訪れ、ラジオ出演や取材、そしてCDショップでのインストアライブと4日間にわたって熱の入ったキャンペーンを展開した。 コーチャンフォー新川通り店では発売記念 ミニステージ&特典会を開き、「北海ながれ歌」をはじめ、デビュー曲「のろま大将」、恩師・北島三郎メドレーと数曲を声量豊かな抜群の歌唱力で披露、集まったファンから盛大な拍手と声援が送られ、ステージ終了後のツーショット撮影会も賑わいを見せていた。
HBCテレビ『大江裕の北海道湯るり旅』が不定期ながら3月から始まり、北海道での活動が増えてきているだけに、是非とも北海道からの大ヒットにつなげて欲しい。
(音楽ジャーナリスト 内記 章)
YouTube動画配信、【フロムサウンズの「Happyミューズ」-音楽の女神達―】の公開収録&ランチショーが、2024年12月1日(日)、ジャスマックプラザ「ザナドゥ」で大江裕をスペシャル・ゲストに迎えて開催された。
今回、同番組のメインMCだった歌手ちはらさきが11月11日に亡くなったことを受け、その追悼ライブとしても催された。まずはちはらがMCを務め、多くの歌手が出演した同番組の1年間分のダイジェスト版が場内に流されたが、場内からは在りし日の姿に涙ぐむ者もいた。
総合司会を田村剛志、番組でサブMCを務めていた金沢さやかがナレーション、そしてパーソナリティはフロムサウンズ所属アーティストでもある阿部卓馬・ほしのしほが務め、ほしの、阿部をはじめ、武山あきよ、近江亜矢、山本裕美子とフロムサウンズ所属で道内を中心に活動中の歌手が、事務所の先輩でもあったちはらに追悼の一言を添え、各々持ち歌や思い出の歌を披露、その後には佐々木忍弥の津軽三味線、お笑い芸人スズランによるコント、またペルシェンベHABIBEによるベリーダンスなど多彩なステージが繰り広げられた。
続いてスペシャル・ゲストとして登場した大江裕も、デビュー時からちはらとは数々のステージ・イベント等で共演しており、大江にとってもちはらは大切な歌手仲間であり、数々の思い出を語った後、新曲「北海ながれ歌」をはじめミニステージで数曲を披露したが、その圧巻の歌唱力に会場は聞き入り、最後は大きな拍手と歓声が巻き起こり、ぐっとステージを盛り上げた。
ここまででYouTube収録は終わり、急遽、駆け付けたみのや雅彦がステージに登場。ちはらの兄貴分的な存在でもあり、ちはらの代表作ともいえる「雪の花」、「さよならの花が咲く」等を作詞曲したシンガーソングライターみのや雅彦が、追悼の思いを込め、熱いステージを天国のちはらへ届けていた。
全てのプログラムが終了、出演者がステージ上に揃った時、みんなの呼びかけで、事務所の代表であり、当日の総合プロデュースを務め、ちはらさきと二人三脚でフロムサウンズを引っ張ってきた來来本桃子代表が登壇、この日で最終回を迎えたYouTube【Happyミューズ」-音楽の女神達―】や、ちはらさきへと多くの思いを乗せた公開収録、歌謡ショーは幕を下ろした。
※各画像クリックで拡大写真がご覧になれます。
(音楽ジャーナリスト 内記 章)
今年5月から始まった、千葉県出身の綾織綾音と札幌在住のイクモマリによるツーマンライブ【&-アンド-vol.5】を狸小路のライブ・スポット「ガッチャ」で終えた後、札幌出身のシンガーソングライター観月.を加えたスリーマンライブ「結~Yui~」が、午後6時からCDショップ“音楽処”で開催された。【&-アンド】では感情を吐露するように歌い上げる綾織と、優しい温もりで包み込むようなイクマの、ある意味対照的なステージが魅力で、回を追うごとにファンも確実に増えてきている。【結~Yui~】には、そこにもう一色新しい個性を持つ観月.が加わった。
まずトップバッター綾織綾音が、結華のピアノ演奏で、短編小説「金木犀と隠世」の朗読を挟みながら「ドライアイ」、「嫌いだ」、「幸せの奴隷」、「刺青(しせい)」を、続いて観月.はギターの弾き語りで、「道化」「刃」「藍」、「ひとりたち」等、そして最後はイクモマリがノリの良い「I wannna go!!」をはじめ、「サブリミナル」、リスペクトする矢野真紀のカバー「タイムカプセルの丘」、「秋風」と、各々数曲ずつ披露。アンコールは結華のピアノ伴奏をバックに全員で中島みゆきの「糸」を歌って、まずは1回目となるであろう「~結~」の幕を閉じた。
サウンドもテイストも異なる3人のパフォーマンスは、時に競い合い、時に引き立て合い、そして和する。その三才の放つ魅力がこのライブ「結~Yui~」の真骨頂であろう。 札幌を重点地区と定め、毎月来札してきてライブ活動を続ける綾織にとっても、札幌在住のイクモマリ、観月.にとっても3人それぞれがその手応えを自分のものとして、自身のパフォーマンスに昇華していくに違いない。
(音楽ジャーナリスト 内記 章)
2024年11月3日、晩秋の色濃い中島公園沿い、鴨々川通りに面した渡辺淳一文学館 地下ホールで開かれた、栗山町出身のシンガーソングライター川上雄大のコンサートに足を運んでみた。2017年8月からスタートして11回目の渡辺淳一文学館でのコンサート、今回は2年振りとのことで、どんなステージが繰り広げられるのか楽しみにしていた。
始まりのアナウンスがあると、キーボードの奏でる調べに乗せ、客席後方から川上登場。そのまま「君を翼に乗せて」を歌いながらステージへ上がるというオープニングに、客席は一気に期待が高まる。第一部の開幕だ。ここから一人でギターを弾き語るスタイルで進行していく。「君と出逢えて」を歌ったところでリクエストに応じ、まず、すずき一平の「水鏡」、続いて福山雅治の「スコール」を歌い、客席からは歓喜の声とため息が同時にもれる。単なるカバーと言うより、曲を自分に引き寄せ、自身の歌として届けてくれるのが何より嬉しい、そんな風に感じられる。
もともと10代の頃より音楽に親しみ作詞作曲を始め、16歳で応募したヤマハポピュラーソングコンテスト夕張地区大会審査員奨励賞入賞、社会人となって音楽活動から離れたものの、2015年Youtubeへの動画投稿をきっかけに50歳で音楽活動を再開。2019年に「風はいつも君を見守る」を全国発売。同曲は翌2020年発売の2ndシングル「ミュージックライフを楽しみに」と共に横山浩之監督の短編映画「その日に…」の挿入歌としても採用されている。
ステージでは弾き語りで演歌、歌謡曲も含む様々なジャンルの曲を川上テイストで披露してくれたが、彼が理事を務める北海道作詞家協会のメンバーによる作品や、その縁の方々の作品で、川上の表現力の幅広さを印象付けた。
ここで、哲学者・倫理学者の舟木祝氏がステージに登場。氏の編著による「哲学者と北のアーティストたち 表現に至るまでの道のり」(中西出版)という本が紹介された。今年9月30日に発行された、この本を書いた4人のアーティストのうちの一人が、外ならぬ川上雄大である。本によればプロのシンガーソングライターになるという夢を22歳であきらめた若者が、いかにして50歳で再び音楽活動を始め、54歳でプロデビューし、今日に至り、さらに表現活動を続けているかが記されている。これを一つのサクセス・ストーリーとしてとらえるか、いやいや良いこともあれば悪いこともある、ジェットコースターのような人生とみるか、読む人によって抱く感想は色々だろうが、彼の半生を垣間見た気がした。一つ言えることは、この本を読む前と後では、彼の歌が一色違って聞こえた。
さて、ステージでは「君に歌を贈る」で第一部の終演となり、ここからはスペシャルゲストの雷神古俣が「吼桜」をはじめ3曲を、オリジナリティあふれるギタープレイと熱いパフォーマンスで盛り上げた。
第二部はフルバンドを従えてのライブだ。衣装も一転、黒からシルバーに光るスーツに替え、ギターを手に「夜明けまでのSong」「スーパームーン」と、がらりと雰囲気の変わるノリの良い楽曲でスタート。第一部でうっとりと聞き惚れていた客席も活気づく。と、今度はギターを置いて、スタンドマイクの前に立ち、今年の4月21日に発売した最新シングル「行き止まりの愛」をじっくりと聞かせる。蒔田俊明作詞による、男と女の大人の愛を歌ったムード歌謡寄りの楽曲で、これまでの川上雄大の作品とは雰囲気の異なる1曲だ。 続いて「天使の恋」、デビュー曲の「風はいつも君を見守る」「雪あかり」と披露したところで、客席にはファンの手作りと思われるビールジョッキを模した作品が配られ、「夏だ!ビールだ!秋Ver.」で大きく弾けた。川上もそれを手にパフォーマンス、客席からも歌に合わせ、ジョッキを持つ手が上がっていた。
それを見ていて思ったのは、じっくり聞かせるところ、盛り上がるところ、ステージと客席の間には“あ、うん”の呼吸が存在するということだ。それぞれがこの時間、空間を大切に、何よりも楽しもうとする心意気のようなものが伝わって来た。
「空と海と私の心」「今生」で第二部は感動的に締めくくられ、鳴りやまない拍手の前に再び現れた川上は真っ赤なロングジャケットに身を包み、「ミュージックライフを楽しみに」を客席と共に歌い上げ、アンコールに応えてくれた。
今年はこのコンサートがソロとして最後のステージになると言っていたが、CDデビューから5周年を迎え、本を出してからのライブであり、川上にとって今年の活動の一つの集大成的なステージになったのではないだろうか。
今後、Youtubeの番組配信や、この渡辺淳一文学館でのコンサートはじめ、定期的に行われているライブなど発信の場と、理事を務める北海道作詞家協会のような創作の場での益々の活躍が期待される、そんな一夜であった。
※各画像クリックで拡大写真がご覧になれます。
(音楽ジャーナリスト 内記 章)
まずは新曲「私きれいでしょ」からスタート。昨年デビュー40周年を迎えた若山にとって、新たなスタート作とも言えるシングル52枚目の作品である。ベテランならではの軽妙なMCで会場が徐々に暖まってくる中、昨年8月リリースした、40周年記念曲の「木更津みれん」、新曲のカップリングで、かつて五月みどりが歌ってヒットした「おひまなら来てね」、そして「ひとり寝」と続けて披露。道外から駆け付けたファンも見守る中、新曲への熱い意気込みも語り、最後にもう一度ファンの掛け声と共に新曲を歌ってステージは終了、その後に行われたファンとの撮影会も大盛況を見せていた。
新曲はキャッチ―かつ愛嬌のある歌詞が印象的で、明るく温かなメロディが、カラオケ愛好家の支持も高い楽曲で今後の動向が期待される。12月22日には札幌・平岸のDARUMA Hallで山崎ていじとのジョイント・コンサートが開催される。
(音楽ジャーナリスト 内記 章)
秋の気配が濃くなってきた昼下がり、ライブハウスキューブガーデンのステージに、華やかな赤いシャツと黒のパンツ姿で松原健之が現れた。会場がライブハウスということもあってか、ぐっと客席との距離も縮まり、かたわらにギターを据えただけのシンプルなステージに、スーツ姿とは一味違う松原が手に届くほどの距離に感じられる。思わず息を呑むファンを前に、まずは「カサブランカ」でステージがスタートした。いつも通りの伸びやかなクリスタルボイスに客席はうっとりと聞き惚れる。 一呼吸おいて始まりの挨拶をする松原の笑顔に、会場に詰め掛けたファンもほっと詰めていた息を吐く。それを見て松原も、緊張を解きほぐすかのように、軽妙なトークで笑わせながら、グングン客席を引き込んでいく。
「ウタキの丘で」「夕焼け雲」と披露したところで、これまでめったに語ってこなかった、デビュー前のエピソードを盛り込んだトークに続いて「金沢望郷歌」をデビュー当時のアレンジで歌うと、ふだんのコンサートでは見られない、松原の一面が次々と語られるので、観客がだんだん身を乗り出して聞き入る様子が見て取れた。
ここからはギターを手に取り、弾き語りを始める。この日、訃報が届いたばかりの西田敏行さんを偲びながら「もしもピアノが弾けたなら」に始まり、「千羽鶴の歌が聞こえる」(松坂亜季 曲/作詞:茜まさお)、「太鼓」(美空ひばり)、「オー・シャンゼリゼ」とカバーも器用にこなす。そして「わたしはピエロ」を歌うと、客席にリクエストを尋ねる。このころになると、緊張のほぐれた客席からも口々に松原のオリジナル曲や、歌って欲しい曲などリクエストがあがる。そんなファンの声に耳を傾けながら、一旦はふいとかわすようなそぶりを見せると、矢継ぎ早に「函館山から」(美空ひばり)、「石狩挽歌」(北原ミレイ)、「北陸本線」「雪」「ノラ」(門倉有希)を弾き語り、拍手喝さいを浴びた。 ここでギターを置くと、「あなたに逢いたい」を披露。この曲は今年の9月でデビュー20年目を迎えた松原が2005年のデビュー曲「金沢望郷歌」をブラッシュアップし、「金沢望郷歌2024」として今の声で歌い、リリースするカップリングに選んだ曲だ。
もともと松原はデビュー前の2001年に五木寛之、原作・脚本の舞台「旅の終りに」に出演することになり、初めて金沢を訪れたという。そのことが縁となって五木寛之作詞、弦哲也作曲の「金沢望郷歌」で2005年のデビューが決まり、デビュー前は曲を携え、その上に乗って歌うという通称“ミカン箱”を持って能登中をキャンペーンに回ったことを話しながら、その古ぼけた傷だらけの“ミカン箱”を実際にステージで見せてくれた。今回の震災や豪雨で被災した能登の人びとのことに胸を痛め、何か少しでも力になりたい、心に寄り添いたいとの思いから、デビュー曲の「金沢望郷歌」を今の声で歌い「金沢望郷歌2024」としてリリースすることに決めたと言う。19年ぶりのレコーディングで、重ねた歳月分の味わいが増した作品に仕上がった。会場には募金箱も置かれていて、仕事の合間を縫って、被災地へも足を運んでいることを語っていた。
そして、前日の16日にリリースしたばかりの新装版「金沢望郷歌2024」のカップリング「門司港フェリー」を歌いあげ、「みちのくふゆほたる」でステージを締めくくり、一旦袖に下がった。アンコールの拍手に再びステージに登場すると、客席に降りて、ファンと交歓しながら「あなたに花を」を歌い、名残を惜しむファンに手を振りながらステージを後にした。 今回会場がライブハウスということで、流れる汗も息遣いも手に取るほどに近く感じられ、生の松原健之を存分に味わうという、ある意味非常に贅沢なステージでもあった。トーク&ライブと銘打っただけあって、トークもふんだんに盛り込み、いつも以上に素の松原健之が垣間見られたのも嬉しい時間だったに違いない。ギターの弾き語りも、カバーもたっぷり楽しませてくれ、幅広いジャンルの曲も歌いこなす底力も見せてくれたが、なによりどんな歌を歌っても、彼のクリスタルボイスがその楽曲を“松原健之の歌”にしてしまうのをまざまざと見せつけた。やはり彼の声は最大の武器であり、魅力なのだ。
12月9日にはグランドメルキュール札幌大通公園(旧ロイトン札幌)を皮切りに、クリスマス・ディナーショーが始まる。松原の声に癒されるひとときで2024年を締めくくるのも、クリスマス・プレゼントとして、あるいは一年間頑張った自分へのご褒美とするのも良いかもしれない。
札幌での【松原健之 クリスマスディナーショー2024】
の詳細に関して
お問い合わせ/エーダッシュ011-533-7711
(音楽ジャーナリスト 内記 章)
今年も共済ホールで、網走出身の走裕介のコンサートが開催された。毎回趣向を凝らして、どんな風に観客を喜ばせようか、どんな風に楽しませようか、と盛沢山なステージを届けてくれる。果たして今年は?と待ち構えていると、緞帳の向こうライトの中に浮かび上がったのはドラムセットの前に座る走。おや、着物姿だ。軽快にスティックを操り、「ブルー・シャトー」を弾き語りならぬ叩き語り(本人弁)で聞かせてくれると、客席からはどよめきと共に拍手が巻き起こる。つづいてデビュー曲の「流氷の駅」。そして軽妙なトークをはさんで「一期一会」「男の駅」と、お馴染みの作品が次々繰り出される。
ステージ上にはドラムセットだけでなく、エレキギター、アコースティック・ギター、そしてキーボードまでが、まるでバンドメンバーよろしく、後ろに控えて出番を待っている。案の定、走はそれらの楽器をチラチラ振り返りながら、ステージで披露するために40キロにも及ぶドラムセットを毎回ばらしてはパッキングして移動していることや、練習はしているけれど、満足いく出来にまでは到達していなくて、学芸会にお付き合いくださいと白状するキーボードなど、客席の笑いを誘いながらどんどんステージにひきつけていく。
「呼人駅」「昭和縄のれん」「おんなの雪」と歌い継いだあと、新曲の「男が母を想う時」を披露した。同曲は日本作曲家協会と日本作詞家協会が共同企画したソングコンテストで2024年の最優秀楽曲を受賞した作品であり、その歌唱者に走が選ばれ、9月25日に発売したばかりであった。亡き母を想うこの歌を、しっとりとした抒情的なメロディーに乗せて走が歌いあげると、やはりこういう作品は年齢を重ねて初めてしみじみとした味わいが出せるものだと気づかされる。ひとしきり歌が沁みた。そしてカップリングの「孤狼(ウルフ)よ走れ」では男の生き様をロック調のバラードで聞かせ、走の幅広い歌唱力を印象付けた。 ここで前半の楽曲がすべて終わり、いよいよ着物の理由が明かされる。お馴染みの口上、「外郎売」のためである。今は亡き日高晤郎氏から受け継いだ芸を、今もなお、錆びることのないよう日々研鑽を積み、毎回披露してくれる。客席も思わず息を詰めて見守る。立て板に水の如く、よどみなく口上を述べ続け、とうとう最後まで一度もつかえることなくしゃべり切った。と同時に会場からは歓声と大きな拍手が巻き起こり、これにて前半の終了。
15分の休憩をはさみ、緞帳があがると白いスーツに身を包んだ走の手にはエレキギターが。「雫」を弾き語ると、ひとしきりギターの難しさについて話したり、練習の苦労もざっくばらんに北海道弁を交えながら話したりと、客席をそらさない。 この10月30日には走裕介のオリジナルとカバーから選りすぐりの楽曲をセレクトしたアルバム「オリジナル & カバー セレクション」がリリースになる。様々なジャンルの演歌、歌謡曲をカバーしてきた走が、今回のアルバムには「ヘッドライト」「旅の終わりに」の2曲を新録音で収録しているが、その中から同じ日本コロムビアの大先輩でもある新沼謙治の「ヘッドライト」を朗々と聞かせてくれた。 一転、今度はメドレーを歌いながら客席を巡る。あちらこちらで熱烈歓迎を受けながら、握手をして回る走は汗だくだ。客席も浮足立ち、ひと時熱のこもった交歓が続いた。
「恋懺悔」「星屑の恋」と恋歌2曲が続いたところで走がステージからはけ、動画が始まる。走による自撮りで夜の新宿駅から歌舞伎町、ゴールデン街と映し出され、さながら走のガイドでの夜の新宿散策といった趣だ。そして真っ赤なスーツで再登場した走が、「よーるーのしんじゅーくー、うーらどおりー」と八代亜紀の「なみだ恋」のカバーを歌うという正にぴったりの選曲で楽しませた。 ここから終盤に向け拍車がかかる。走のステージは楽曲数が多いのも特徴であるが、とにかく喜んでもらえるよう、楽しんでもらえるよう心を砕いているのがわかる。今度はアコースティック・ギターの弾き語りをしたかと思えば、いよいよ”学芸会“と称するキーボードの出番となり、緊張の面持ちで深呼吸しながら臨み、「桜」「時代遅れ」を歌い終えた。温かく見守った客席も走自身も、ほっと安堵の息を吐いた。
緩急自在にステージをこなしていく走を見ていると、彼自身も客席と共有するこの時間を存分に楽しもうとしているのがわかる。オリジナル曲以外にもカバー曲に外郎売の口上や楽器の弾き語り(叩き語り)、インストで「太陽にほえろ」も聞かせてくれた。サービス精神旺盛なこともこの上ないが、それらの練習をいとわず、全力で当たっているのがわかるから、客席も応援のし甲斐があろうというもの。最後に「騎士」「夢航路」を歌い、幕を降ろすと、アンコールでは「孤狼(ウルフ)よ走れ」「風来流れ唄」で締めくくったはずの緞帳がもう一度上がり、おそらく覚えたて?のカズーで「ホタルの光」を一生懸命奏でる走の姿が。これには感激を胸に万感の拍手を送っていた観客も思わず笑い出す一幕もあり、終始和やかで楽しいステージだった。
11月16日には故郷、網走で「走裕介コンサート2024in網走湖荘」という昼夜二回のステージも控えているという。彼のことだから、また目いっぱい楽しんでもらおうとあれこれ考えているに違いない。歌に誠実で、人にも誠実で、おそらく歌手としての自分にも誠実な人なのだろう。そこにファンは惹きつけられているのかもしれない。
来年もまたステージと客席の間に親密な空間を作って、オリジナルやカバーはもちろんのこと、楽器や口上など色々楽しませてくれることを大いに期待している。
(音楽ジャーナリスト 内記 章)
2025/1/1: 新年あけましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。 綾織綾音の連載コラム「綾織綾音の千変万化」vol.6掲載!また、TOPページコンテンツ1月の推薦版を更新しました。
2024/12/24: メディアスケジュールページ、出演情報を更新しました。
2024/12/16: メディアスケジュールページ、出演情報を更新しました。
2024/12/10: メディアスケジュールページ、出演情報を更新しました。
2024/12/8: TOPページコンテンツ、内記章のフラッシュニュースに大江裕の記事を追加!また、ノーザンエンタメアイズVol:57 こおり健太コンサート2024を掲載いたしました。
2024/12/5: TOPページコンテンツ、プロモーションウィンドウに大江裕のコンテンツを追加!
2024/12/4: TOPページコンテンツ、内記章のフラッシュニュースにコンテンツを追加!またメディアスケジュールページ、出演情報を更新しました。
2024/12/2: メディアスケジュールページ、出演情報を更新しました。
2024/12/1: 綾織綾音の連載コラム「綾織綾音の千変万化」vol.5掲載!また、TOPページコンテンツ11月の推薦版を更新しました。
2024/11/26: TOPページコンテンツ、内記章のフラッシュニュースにコンテンツを追加!
2024/11/20: TOPページコンテンツ、プロモーションウィンドウ、内記章のフラッシュニュースに秋山涼子のコンテンツを追加!
2024/11/16: TOPページコンテンツ、プロモーションウィンドウ、内記章のフラッシュニュースに山口ひろみのコンテンツを追加!
2024/11/06: ノーザンエンタメアイズVol:55 川上雄大コンサート2024in渡辺淳一文学館 Vol.11 開催‼を掲載いたしました。またメディアスケジュールページ、出演情報を更新しました。
2024/11/1: 綾織綾音の連載コラム「綾織綾音の千変万化」vol.4掲載!また、TOPページコンテンツ11月の推薦版を更新しました。
2024/10/29: TOPページコンテンツ、プロモーションウィンドウ、内記章のフラッシュニュースに若山かずさのコンテンツを追加! メディアスケジュールページ、出演情報を更新しました。
2024/10/22: TOPページコンテンツ、プロモーションウィンドウに真田ナオキのコンテンツを追加! メディアスケジュールページ、出演情報を更新しました。
2024/10/20: ノーザンエンタメアイズVol:54 「松原健之トーク&ライブ2024」を掲載いたしました。
2024/10/07: メディアスケジュールページ、出演情報を更新しました。
2024/10/2: ノーザンエンタメアイズVol:53 「走裕介コンサート2024@札幌共済ホール」2024.09.28を掲載いたしました。
2024/10/1:
綾織綾音の連載コラム「綾織綾音の千変万化」vol.3掲載!また、TOPページコンテンツ10月の推薦版を更新しました。
メディアスケジュールページ、出演情報を追加、更新しました。
新番組「内記章のミュージック・リフレイン」スタート!
2024/9/15: TOPページコンテンツ、プロモーションウィンドウに伊達悠太のコンテンツを追加!
2024/9/10: TOPページコンテンツ、プロモーションウィンドウに東京力車のコンテンツを追加!またメディアスケジュールページ、出演情報を更新しました。
2024/9/1: 綾織綾音の連載コラム「綾織綾音の千変万化」vol.2掲載!また、TOPページコンテンツ、9月の推薦版を更新しました。
2024/8/24: TOPページコンテンツ、プロモーションウィンドウに松原健之のコンテンツを追加!
2024/8/20: ノーザンエンタメアイズVol:52 RISING SUN ROCK FESTIVAL 2024 in EZO 観戦記を掲載いたしました。またメディアスケジュールページ、出演情報を更新しました。
2024/8/10: TOPページコンテンツ、プロモーションウィンドウと内記章のフラッシュニュースに戸子台ふみやのコンテンツを追加!
2024/8/09: TOPページコンテンツ、プロモーションウィンドウに走裕介のコンテンツを追加!
2024/8/06: メディアスケジュールページ、出演情報を更新しました。
2024/08/03: TOPページコンテンツ、8月の推薦版を更新しました。
2024/8/2: 綾織綾音の連載コラム「綾織綾音の千変万化」連載開始しました。
2024/7/23: メディアスケジュールページ、出演情報を更新しました。
2024/7/21: ノーザンエンタメアイズVol:51 オホーツク太郎を掲載いたしました
2024/7/7: TOPページコンテンツ、プロモーションウィンドウに走裕介のコンテンツを追加!
2024/07/05: TOPページコンテンツ、インフォメーションに「2024RSR」の記事を追加しました。
2024/07/01: TOPページコンテンツ、7月の推薦版を更新しました。
2024/6/27: TOPページコンテンツ、プロモーションウィンドウにオホーツク太郎のコンテンツを追加!
2024/6/15: TOPページコンテンツ、内記章のフラッシュニュースとプロモーションウィンドウに小山雄大のコンテンツを追加!
2024/6/7: TOPページコンテンツ、内記章のフラッシュニュースとプロモーションウィンドウに杜このみのコンテンツを追加!
2024/6/4: TOPページコンテンツ、内記章のフラッシュニュースに真田ナオキ コンサート2024のコンテンツを追加!
2024/6/2: TOPページコンテンツ、内記章のフラッシュニュースにありがとう道新ホールのコンテンツを追加!
2024/06/01: TOPページコンテンツ、6月の推薦版を更新しました。
2024/5/27: TOPページコンテンツ、内記章のフラッシュニュースに綾織綾音・イクマモリ ツーマンライブのコンテンツを追加!
2024/5/22: TOPページコンテンツ、プロモーションウィンドウに川上雄大のコンテンツを追加!
2024/5/21: メディアスケジュールページ、出演情報を更新しました。
2024/5/13: ノーザンエンタメアイズVol:49 原大輔 デビュー50周年記念ディナーショーを掲載いたしました
2024/5/12: メディアスケジュールページ、出演情報を更新しました。
2024/5/7: メディアスケジュールページ、出演情報を更新しました。
2024/05/01: TOPページコンテンツ、5月の推薦版を更新しました。
2024/4/29: TOPページコンテンツ、プロモーションウィンドウに綾織綾音のコンテンツを追加!
2024/4/23: メディアスケジュールページ、出演情報を更新しました。
2024/4/16: メディアスケジュールページ、出演情報を更新しました。
2024/4/7: メディアスケジュールページ、出演情報を更新しました。
2024/4/2: メディアスケジュールページ、出演情報を更新しました。
2024/04/01: TOPページコンテンツ、4月の推薦版を更新しました。
2024/3/26: メディアスケジュールページ、出演情報を更新しました。
2024/3/12: メディアスケジュールページ、出演情報を更新しました。
2024/3/5: メディアスケジュールページ、出演情報を更新しました。
2024/3/3: メディアスケジュールページ、出演情報を更新しました。
2024/2/20: メディアスケジュールページ、出演情報を更新しました。
2024/2/11: TOPページコンテンツ、内記章のフラッシュニュースに戸子台ふみやのコンテンツを追加!
2024/2/6: メディアスケジュールページ、出演情報を更新しました。
2024/1/30: TOPページコンテンツ、内記章のフラッシュニュースにほしのしほのコンテンツを追加!またメディアスケジュールページ、出演情報を更新しました。
2024/1/24: TOPページコンテンツ、プロモーションウィンドウにほしのしほのコンテンツを追加!
2024/1/23: メディアスケジュールページ、出演情報を更新しました。
2024/1/17: ノーザンエンタメアイズVol:48 みのや雅彦 リアルライブツアー2023「涙流した人ほど」掲載いたしました
2024/1/9: メディアスケジュールページ、出演情報を更新しました。
2024/1/7: メディアスケジュールページ、出演情報を更新しました。
2024/1/1: あけましておめでとうございます。本年もオフィスナイキをよろしくお願い申し上げます。TOPページコンテンツ、1月の推薦版を更新しました。
2023/12/16: メディアスケジュールページ、出演情報を更新しました。
2023/12/11: TOPページコンテンツ、プロモーションウィンドウに東京力車のコンテンツを追加!
2023/12/9: メディアスケジュールページ、出演情報を更新しました。
2023/12/1: TOPページコンテンツ、12月の推薦版を更新しました。
2023/11/11: ノーザンエンタメアイズVol:47【星の瞬く夜に…第二夜】LIVE REPORTを掲載しました! また、メディアスケジュールページ、出演情報を更新しました。
2023/11/11: メディアスケジュールページ、出演情報を更新しました。
2023/11/9: ノーザンエンタメアイズVol:46真田ナオキ コンサート in SAPPOROを掲載しました!
2023/11/1: TOPページコンテンツ、11月の推薦版を更新しました。
音楽ジャーナリスト・内記章が綴った、北の“音楽業界”
今、昔と北の音楽戦士たち27人。
豊かな土壌で実った北の音楽事情とは…。
単行本: 217ページ
出版社: 中西出版 (2008/4/2)
ISBN-10: 4891151722
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発売日: 2008/4/2
商品の寸法: 19 x 13 x 2 cm
価格:¥1,260(税込)
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