北の地で行われる様々なプロモーションをサポートする新コンテンツです。
第137回:島あきの
北海道七飯町出身。幼い頃から歌に親しみ、地元のコンテストやイベントで経験を重ねながら、自然と歌手の道を志すようになる。転機は、偶然北島三郎氏が島の歌声を耳にし、「この子の声には悲しさがある」と高く評価したこと。その縁から芸名「島あきの」を授かり、2018年7月4日 、「津軽海峡」【作詩 円香乃氏、作曲 原譲二氏(北島三郎)、編曲 伊戸のりお氏)でデビューを果たした。以降、日本クラウンから、2019年7月3日 2ndシングル「ハマナス海峡」、2020年7月22日に3ndシングル 「海峡わかれ宿」をリリース、確かな歌唱力と温かみのある声で支持を広げ、2026年3月4日には、前作「トルコ桔梗」から5年ぶり、恩師・円香乃氏:作詞、伊戸のりお氏:作編曲によるシングル5枚目となる新曲「古平情炎~天狗の火渡り~」が発売された。3月15日には、地元・七飯町での新曲発売コンサート「故郷・七飯に誓う」が町をあげて開催。現在一人でも多くの人に聞いてもらい、新曲をヒットさせようと精力的なキャンペーンを展開中である。
第136回:原田悠里
熊本県出身の70才。鹿児島大学教育学部音楽科を卒業後、横浜市の公立小学校で音楽教師として勤務したが、北島三郎の舞台に感銘を受けて歌手を志し、北島音楽事務所に入門。1982年、「俺に咲いた花」でキングレコードからデビュー、旅情演歌を中心に人気を確立する。1985年6月5日リリースの「木曽路の女」はミリオンセラーとなり、他にも「津軽の女」などのヒット曲を持つ。NHK紅白歌合戦には1999年から3年連続出場、演歌のみならずオペラも歌いこなす幅広い表現力が魅力で、日本レコード大賞でも金賞・優秀作品賞を多数受賞。二葉百合子門下の「二葉組」として坂本冬美、藤あや子らと交流を深めている。2023年には独立し、個人事務所オフィスリリーへ移籍した。 2025年12月3日リリース、通算60枚目となる新曲「運試し」は、威勢のよい掛け声と前向きなメッセージが印象的な“人生応援歌”で、力強さと粋な演歌らしさを兼ね備え、古希を迎えた作品として、原田悠里の新たな一歩を象徴する意欲作である。今年は45周年を迎え、6月からはコンサート活動も開始する。
第135回:三ツ屋亜美
神奈川県出身。3歳よりピアノとバレエ、ソルフェージュを習い始め、中学校、高校と陸上部に所属し400mハードルでインターハイ、国体に出場する。 高校卒業と共に芸能活動を開始し、2013年1月に愛海(あみ)の名前で、インディーズレーベルから「愛 火のように京都」をリリース。コロナ下の2020年7月29日に三ツ屋亜美に改名、徳間ジャパンコミュニケーションズより「黄昏のカフェ」でメジャーデビューを果たし、2023年8月2日には、ジャズ歌謡カバーアルバム「endless love」をリリースしている。そして、2025年9月25日、日本クラウン移第1弾シングル、メジャー2枚目にして5年ぶりのニューシングル「愛の翳(かげ)り」(作詩:円 香乃/作曲:ささき裕星/編曲:佐藤和豊)を発売、待望の新曲は叶わぬ愛を想う切ない女性の心を描いた作品で、三ツ屋が感情たっぷりに歌い上げている。またカップリングの「明日を探して~始まりの駅・川奈~」は伊東市の"川奈"をテーマに綴った、とても心が温かくなる楽曲。 先日、六本木バードランドで作詞の円香乃氏、作曲のささき裕星氏も駆けつけた中、盛大な新曲発表ライブが開催された。現在、全国各地で精力的にキャンペーンを展開中である。
第134回:小山雄大
札幌市出身、22歳。2歳の頃からTVで流れる氷川きよしの曲を聴いて歌い始め、2008年、4歳の時に本格的に民謡を習い始めて小学二年生からは三味線も弾き始める。2009年、2011年、2015年には道南口説節全国大会の幼年の部、少年一部、少年二部でそれぞれ優勝とタイトルを総ナメに。また2012年、2015年には全大阪民謡ジュニアフェスティバル全国大会にて第二部、第三部で優勝するなど様々な賞を受賞。中学卒業と同時に歌手を目指し母親と一緒に上京、2016年より作曲家・弦哲也の元でレッスンを受けて歌唱力が大幅に向上し、未完成ながら実力と個性を兼ね備えた唯一無二の歌手へと成長を遂げる。
2024年4月10日発売のデビュー曲「道南恋しや」は、第66回日本レコード大賞新人賞受賞。2025年3月5日に、「全国民の孫」から「全国民の息子」へと一回り成長した小山自身の等身大ストーリーともいえる2ndシングル「じゃがいもの花」をリリース。現在、全国各地で精力的なキャンペーンを展開中。またHBCラジオ「アフタービート」に月1回レギュラー出演中である。
第133回:走裕介
網走市出身、51才。農家の長男に生まれ、オホーツク海と知床の連山を一望環境で育つ。中学時代からバンド活動を行い、地元を中心に活動。高校卒業後は実家の農業や漁師などに従事していたが1997年NHK-BS「日本縦断カラオケ道場」で優勝。1999年7月5日より船村氏の仕事場、楽想館にて内弟子生活を始め、船村氏の付き人として勉強を重ねる。足掛け10年の内弟子修行を経て、2009年4月1日、コロムビアレコードより恩師・船村徹作曲の「流氷の駅 」で念願のデビューを果たす。15周年の2023年は4月1日のデビュー日に地元網走市でコンサートも開催した。2025年10月22日、2014年に発売した「昭和縄のれん」以来となる杉本まさと氏が作曲、作詩に石原信一氏を迎えた、切なくも美しいバラード調の歌謡曲新曲「氷花(ひょうか)」をリリース。新曲は失意の中で別れた恋人への面影を儚(はかな)くも美しい「氷の花」に重ねた抒情的な歌詞を、語りかけるような走の歌唱で新鮮な魅力を放っている。。 現在、精力的なキャンペーン活動を展開中。10月27日(月)札幌・音楽処で新曲発売記念ライブが開催。
第132回:東京力車
浅草で一際、笑顔で活気のある声を張りながら、人力車にて観光案内をする現役俥夫で結成したユニット。『和』を基調とした心を揺さぶるサウンドとアクロバティックなステージパフォーマンスで男前な姿が話題となり、TV・ラジオ・イベント等に多数出演し、大きな反響を呼ぶ。2020年テイチクレコードへの移籍発表。同年11月18日移籍第1弾
両A面シングル「天下御免の伊達男 /
絆〜仲間へ〜」、そして3作続いた三波春夫三部作を終え、2024年8月21日発売の「涙ひとしずく」に続き、2025年2月12日をリリースした最新シングル「俺らしく…」もオリコン演歌・歌謡曲ランキングで初登場1位を獲得、新曲はデビュー50周年を迎えた演歌界のレジェンド・山本譲二氏が、日頃から優しく、そして厳しく見守ってきた東京力車の為に作詞した一曲でもある。TVの歌謡番組の出演も増え、人気・知名度も急上昇中、
10月15日には追走盤としてA・B・C共通カップリング曲「群雄召魂歌」と、作曲に木村竜蔵氏を迎えた各メンバーの作詞によるソロ楽曲を収録した新装盤をリリース。
第131回:知里
千葉県出身。日本大学芸術学部声楽コース卒業、同大学院修了。韓国への留学経験もあり、韓国語にも通じている。2009年5月、キングレコードより本名で『birth~誕生~』でメジャーデビュー。2010年6月2日、演歌・歌謡曲歌手として「知里」に改名し日本クラウンより『やさしい日々』で再デビュー、その後もコンスタントにCDリリースを続け、前々作「哀しみのラストタンゴ」、前作「シークレットラブ」と、ラテン調歌謡曲でファンを魅了して来た知里。
2025年9月24日に作詩:荒木とよひさ、作曲:弦哲也による15周年記念作品「泣き笑い」をリリース、同曲は優しい世界観とメジャー ・メロディーの旋律でより深く “哀愁感”
を醸し出しています。三重テレビ「知里のミュージックエッセンスpartⅡ」(BS12、三重テレビ、チバテレ)、さっぽろ村ラジオ「知里のなまら推しっ!」(さっぽろ村ラジオ 毎週月曜 8:00~9:00)が好評オンエア中。
10月4日(土) 札幌・ジャスマックプラザで「知里 15周年記念ディナーショー」が開催された。
第130回:亜蘭
北海道苫小牧市出身、25才。幼少より祖母の影響で演歌・歌謡曲に親しみ、高校卒業後に上京、2018年から作曲家・大谷明裕に師事。183cmの長身と人懐っこい笑顔に反して、低音の声が魅力。2025年9月24日(水)満を持して、円 香乃:作詞、大谷明裕:作曲、伊戸のりお:編曲による「北国最終便」でデピュー。表題曲は、空港を舞台に諦めきれない愛しい人への想いを歌った歌謡演歌で、軽快な曲調ながらも、どこか哀愁あるメロディーが耳に残る作品に仕上がっており、柔らかなルックスに反して、低音の声の響きが魅力のデビュー曲。カップリングの「孤独のブルース」は、4ビートのジャズテイストのブルースで、夜に生きる女の悲哀を低音を活かし、しっとりと歌い上げ、「明日、東京に行きます」は、師である大谷明裕氏が得意とするフォーク調の楽曲と趣の違った3曲で、歌唱力そして表現力の高さを感じさせる。 今後はTVの歌謡番組出演、全国各地で精力的なキャンペーンなどを展開、演歌歌謡界に新風を吹き込む、大型男性歌手の登場に期待したい。
アーティスト名クリックで動画閲覧サイトにリンクします。
ご挨拶 メディア工房:オフィスナイキのwebサイトをご閲覧いただきまして有難うございます。代表の内記章です。
このwebサイトでは弊社の成り立ちなどをご紹介、業務内容・発売中の書籍ご案内など、音楽ジャーナリストとしてのコンテンツをお届けしています。
40年以上に渡って音楽産業に従事、2006年札幌でオフィス・ナイキを設立し、音楽ジャーナリストとして新聞・雑誌連載を始め、テレビ・ラジオへのレギュラー出演や、
音楽学校講師のほか、オーディション・コンテスト等の審査員、各種コーディネイトやプロモーション等、お陰さまで多方面の業務をいただいております。
内記章プロフィールはこちら
■CDシングル
milet「The Story of Us」2026年3月4日(SECL-3297)
TVアニメ「葬送のフリーレン」第1期に続き、第2期のエンディング・テーマも担当することになったmiletの書き下ろした今作は、静かな力強さに満ち、どんなときもあなたを守れるようにと、旅を続けるアニメの主人公たちだけではなく、聞くものすべてに向けて勇気と愛を降り注ぐかのようで胸が熱くなる。
■CDアルバム
Furui Riho「Letters」2026年3月4日(PCCA-6456)
"手紙のように、温度のある音楽を届けたい"という思いが上質なポップスや、少しジャジーな雰囲気の曲など、11通の手紙ならぬ楽曲となった。元気のいいビビッド・カラーや少し淋しげな色、さわやかな色など、とりどりの色鉛筆の箱を開けたようで、何度でも聞きたくなるアルバム。
■演歌・歌謡曲
島あきの「古平情炎~天狗の火渡り~」2026年3月4日(CRCN-8828)
古平町に伝わる天狗伝説と、伝統行事「天狗の火渡り」の大祭をモチーフに、狂おしいほどの恋心に己の身を焦がす炎(ひ)の蝶になぞらえ、燃え立つ女の情念を見事に描き出している。ドラマティックな曲調に島の良く透る声が、激しさの向うに哀しさも滲ませ、一際心に沁みる作品に仕上がった。
オリコン演歌・歌謡曲ランキングで初登場1位を獲得した東京力車の「俺らしく…」。デビュー50周年を迎えた演歌界のレジェンド・山本譲二氏による作詞も話題で、ロングセールスを見せている。その東京力車が札幌市内のCDショップ音楽処で、キャンペーン・ミニライブ&特典会を開催した。
切れのある振りも鮮やかに「涙ひとしずく」でスタートしたステージは、石橋拓也「ラブハラスメント」、白上一成「DOKIDOKI~愛のビート」、田井裕一「人は花」とメンバーそれぞれがソロボーカルを披露したり、「絆」では客席に降りてファン一人一人とグータッチで交歓したりと大いに盛り上げ、最後は猛プッシュ中の「俺らしく…」をシャープな振りで熱唱。詰め掛けたファンからは熱い声援が送られた。
熱気覚めやらぬままに同会場で行われた即売会、特典会 も大盛況を見せていた。
(音楽ジャーナリスト 内記 章)
今年もこの日がやって来た。みのや恒例RLT(リアルライブツー)、今年は3月に同ツアーのパート1とでも言うべき、みのや雅彦リアルライブツアー2025 Road to debut
45th「そのための歌」が今日と同じcubegardenで行われ、愛にあふれたステージだったことも記憶に新しい。今回も3月と同じ2days、初日はアコースティック2日目はバンド編成ということで、2日目、ツアーファイナルの12月14日cubegardenに赴いた。
早くもぎっしり埋まった客席には、場内に流されるみのやトークという声のおもてなしに、腹を抱えながら主役登場を待ちわびる人々の期待感がみなぎっていた。
バンドメンバーがステージに揃い、イントロが流れると拍手と共に主役登場。「そのための歌」、まさに3月のステージでタイトルに冠されていた曲でバトンが渡される形となり、スタートした。「此処から」「がんばってね」と続き、ほぼMC抜きの進行で客席の渇きを煽り、ここでトークが炸裂。
以前のステージでも話していた自身の目の手術にまつわるいくつかのエピソードから歌への導入が、いきなりギャグからシリアスへの転換に面食らうほどギャップがあり、客席もさっきまでの抱腹絶倒から涙腺崩壊の楽曲に戸惑いながらも、やっぱりいいなぁ、と聞き惚れるところまで連れて行ってくれる。もはや力技である。
ふと気づけばバンドサウンドからアコースティックギターの音色に酔わされ、「雪の花」「夢しかなかった」「謳歌」とじっくり聞かせてくれるあたりでは、今日は歌声がすごく良く響く、ギターもすごくいい音色を奏でている、と我に返って気づく頃、ステージ前半終了。
衣装を替えて後半は弾き語りからスタート。みのやはCD化されていない作品もステージで披露してくれる。しかし客席は耳に馴染みのない曲だろうと、目の前のみのやが届けてくれる歌に何の迷いもなく、自分の心を預けることが出来る。それほどに彼の歌は懐が広いということなのだろう。
後半、トークの中に父、兄が登場し、いつものように笑わせてくれて歌に入ったのだが、母のエピソードから歌に入ったとき、一瞬にして笑いが涙に変わり「母さん」そして「僕の目に移るもの心に映るもの」の歌を聞いている間中、肉親に寄せる深い愛情、おそらくみのや自身が抱いていた目の手術への不安、ネガティブな感情を必死にねじ伏せて来た彼自身の葛藤までも窺え、いつもポジティブな言葉と歌で背中を押してくれたみのやの背中に、がんばれ!大丈夫!と声をかけたくなった。
やがて夢を信じて明日へ向かう人を応援するいつものみのやにもどり、「夢の場所へ」「未来(あした)」で後半を締めくくった。
アンコールに入って、「いつか涙で笑い合いたい」「信愛」「百の言葉 千の想い」と歌い、この日受付で手渡されたサイリウムを点灯するよう促す。客席一つ一つに灯がともり、さながら会場内が星屑で埋め尽くされたようになる。自らを星屑、ミスタースターダストと名乗るみのやは、今回の手術でも星が見えるほどの回復は望めなかったが、「月はみえる。」と言い切った。そしてこの先も希望を失っていないことも。最後にツアータイトルにある「星空に歌が降る」を歌うみのやを、客席が星のように照らし、星空に瞬く星屑に包まれるようにミスタースターダストはステージを後にした。
今回、3月と12月の二度に分けて行われたRLT(リアルライブツアー)。
一度では伝えきれない想いは、Road to debut
45th、つまりデビュー45周年を迎える来年に向けて、パワーを蓄えている証なのだろう。事実「そのための歌」の回も「星空に歌が降る」の回も、みのやの放つオーラが会場に収まり切らないほどのエネルギーに満ちていた。前回あふれんばかりの愛を届けてくれたみのやは、今回トークも歌もひっくるめて一つの作品に仕立て上げ、みのやのエンターテインメントという形にして見せてくれた。これが来年どういう形で45周年のステージに結実するのか、早くも待ち遠しくてたまらない。
ステージを見届けて外に出たとき、まだ降りしきる雪のそのずっと上、見えなくともそこにある数知れない星がみのやの心に映っているのだろうと確信した。
(音楽ジャーナリスト 内記 章)
日ごとに寒さが募り、街に師走の華やぎが増え始めた12月7日、札幌・時計台ホールで開かれたシンガーソングライター児玉梨奈のコンサートに足を運んでみた。
開場と同時に時計台へ吸い込まれていく人々の目に飛び込んで来たのは、クリスマスの飾りつけを施されたステージや、趣のあるホールに取り付けられた、小さな星のような照明。座席にはウサギの耳飾りの可愛らしいグッズが置かれ、そこかしこに人の手がかけられたぬくもりを感じる。
やがて開演のベルの代りに時計台の鐘が19時を告げると、いよいよ児玉梨奈が登場。クリスマス・カラーを基調とした衣装にギターを抱え、この日リリースされたニュー・アルバム「The
way」から、表題曲「The
way」でスタートした。ギターの音色とともに届けられる歌声からは、迷いのなさとでもいうのだろうか、まっすぐな音が響いてくる。すっと胸の真ん中に入って来る素直な音だ。
続いてこの日のゲスト、ピアノの寺西幸子を迎え入れ、「ガラクタ」を元気な音を鳴らして聞かせてくれた。二人の掛け合いのようなトークをはさんだり、児玉が作ったCMソングを披露ついでに客席にも歌わせるという一幕もあり、和やかな中にも楽しいステージが進んでいく。
アルバムに収録された曲ばかりでなく、北海道観光大使も務める彼女が松前の桜を題材に作ったという「花時」や、「…好き」の歌詞がリフレインする「好きなこと」など、いろんな表情の楽曲が届けられる。中でもアカペラのスキャットを披露した「単独の冬」から「ISLAND」へと歌い継ぐシーンでは、客席がしんとして聞き入り、まさに”聖夜“をイメージさせた。
最後に「ありがとう」を、この20年彼女を支え続けてくれた人や、この日のステージを一緒に作り上げたり、応援してくれた人々への感謝をこめて歌い上げた。
鳴りやまない拍手に再びステージに現れた彼女は、赤いマントにグッズのうさ耳をつけ、客席にもうさ耳をつけるよう促す。そして全員がうさぎになったところで皆を月に連れていくかのように「うさぎ」を歌い、最後はアルバムにも収録されている、オリジナルのクリスマス・ソング「Very
Merry Christmas has come」で明るく楽しく締めくくった。
初めて彼女を知ったのは、2012年にSTVラジオ50周年企画「ラジオスターを探せ!」というオーディションで審査をした時だった。ギターの弾き語りでオリジナリティあふれる音世界を持っているという印象を受けた。それから今日まで幾度もその歌声やステージに接してきたが、いつも彼女は真摯に音楽と向き合い、この日のコンサートは、歌もギターも着実に成長しているのが見て取れ、20年と言う歳月の積み重ねがはっきりとあらわれたステージだった。
(音楽ジャーナリスト 内記 章)
札幌大通公園のライトアップが始まり、いよいよ冬本番の到来を感じる頃となった11月21日、札幌共済ホールで大江裕とデビュー5周年を迎える戸子台ふみやのコンサートが開かれた。
当日は昼過ぎから賛助出演歌手10名による第一部、そしてゲストアーティストの我妻陽子、竹中ただし、川上雄大、川嶋まり、唐川つとむ、寺島絵里佳、さとう哲夫による第二部で、客席は早くも歌の世界にどっぷりと浸っている。一部、二部と時間を追うごとに、歌の力に引き込まれていくのが見て取れ、これから始まる大江、戸子台のショーにいやがうえにも期待値が高まっていくのが分かった。
先ず登場したのは戸子台ふみや。“顔はおじさん、中身は大学生”のキャッチフレーズで「泥酔い酒」でデビューしたのは、実際に彼が大学三年生の時だった五年前のことになる。20歳そこそこの若者がずいぶんとまた渋い演歌を歌ったものだと驚いたが、そんな驚きなど忘れてしまうほどの歌唱力の持主であることに二度驚かされたのも事実である。
それからの彼は、ド演歌から歌謡曲までこの五年間に幅広い曲調の作品にトライし、この日は思い入れのあるデビュー曲の他にも、演歌調メドレーと歌謡曲調メドレーの両方を披露しながら客席と交歓する一場面を見せたり、先輩歌手のカバー(伊藤久雄の「イヨマンテの夜」の見事な歌いっぷりと声量には客席も目を見張っていた)も披露したりと、その成長ぶりを印象付けた。そして満を持して最新曲「寒い国から来た手紙」を歌いあげ、客席からのひときわ大きな拍手に包まれると、先輩大江にバトンを渡した。
続いて登場した大江裕。北島門下の中でもとりわけキャラの濃い大江は、登場するなりその丁寧な物腰とソフトな口調ながら独特の間合いの話術で客席を笑いの渦に引き込む。
不器用キャラを売りにしながら、その実力は歌だけではなく、決して言葉数が多いわけではないのに、間合いや所作の一つ一つ引き込まれ、これがデビュー17年目のキャリアなのだと実感させられた。デビュー曲の「のろま大将」や「津軽平野」のカバーを披露したり、親交のあった八代亜紀の「もう一度逢いたい」や水前寺清子の「いっぽんどっこの唄」では本人に寄せて歌ったりと楽しませてくれたあと、北海道が舞台の新曲「十勝秋冬」をじっくりと聞かせてくれた。
最後はふたたび戸子台を呼び込み、二人で掛け合い漫才のようなトークを繰り広げたり、先輩後輩のデュエット(二人してオペラもかくやの声量で歌い上げるシーンには思わず拍手が巻き起こる)で先輩歌手横内じゅんの「絆道」や北島三郎の「演歌兄弟」を歌い上げ、大喜び、大感激の客席に深々と頭を下げ、大拍手の中ステージの幕を閉じた。
楽しくも見応え聞き応えあるショーに時間も忘れ、気がつけば日も暮れていたが、会場を後にしてもなお、耳に残る歌声が心温めてくれるステージだった。
(音楽ジャーナリスト 内記 章)
こおり健太のコンサートが昼夜二公演行われ、昼の部は~昭和歌謡~、夜の部は~昭和ポップス~と銘打たれており、その昼公演に足を運んでみた。
幕が上がると、茶系のスーツに身を包んだこおりが深々と頭を下げ登場。軽やかなメロディーの「LALALA君と生きる」でスタート。続いて「裏街蛍」を歌いながら客席に降りて来た。早くもぐっと距離が縮まり、客席は嬉しさを隠せない。三曲目に「小樽…ひとり旅」を歌うと、「夢・種まき音頭」で手拍子を誘いながら会場内を盛り上げた。
ここでやっと第一声。ひときわ元気な声で、テンポ良く客席や自身のことを話題にしていく、軽快な話術に客席からは笑い声が絶えない。
次が待望の新曲「十六夜橋」だ。こおりお得意の女唄である。しっとりと丁寧に歌い上げ、哀しさや切なさが一層かきたてられる。客席も聞き惚れる間は息を詰めているかの様だ。新曲を歌い終えると、客席を解きほぐすように、今度は花にちなんだ曲をメドレーで三曲歌い、続いてデビュー15周年記年曲の「しろつめ草」を披露。
衣装替えの後、キーボード、ギター、パーカッションのバンド編成で、八代亜紀「おんな港町」、都はるみの「女の海峡」、大月みやこ「女の港」のカバー三作品を聞かせてくれた。いずれも名だたる女性演歌歌手の昭和の名曲だが、しっかりこおり健太節になって届けられ、観客も大喜び。そして、これも昭和の名曲、大先輩でもある森進一の「ゆうすげの恋」をギター演奏のみをバックに、情感たっぷりに披露してくれ、客席からは大きな拍手が巻き起こった。
ここからは、昭和と平成の境世代のこおりが、ほぼ昭和世代で埋め尽くされた客席に「皆さんの方が知ってるでしょ。教えてね。」とか「いっしょに歌ったり踊ったりしてください。」と、「京都の恋」、「恋の奴隷」、「他人の関係」、「白い蝶のサンバ」、「恋のフーガ」とたたみかけるように歌い継いだ。とりわけ「恋のフーガ」では、客席をあおって、何度もコーラスに誘いこみ、しまいには全員で大合唱となった。